代表挨拶
私がこの業界に入ったきっかけは、環境問題としてプラスチックがフォーカスされ始めた2007年の就職活動の時期に、プラスチックをより深く知ることで、環境問題を改善できるのではないだろうかと、プラスチックの商社の門をたたいたのが始まりです。
当時はダイオキシンの問題が取り沙汰されており、時を同じくして、私の実家の近くに廃プラ工場ができるというさなかでした。
周辺住民の反対運動などありましたが、私の中では「なぜ廃プラ工場がダメなんだろうか」「なぜダイオキシンが出るとダメなんだろうか」という気持ちが大きくあり、それを調べている内にプラスチックへ対する関心が深まっていきました。
前述に対しての結論は、ダイオキシンは健康被害に直結しますが、塩化ビニール樹脂の焼却処理をする時、焼却炉の温度が低いとダイオキシンは出ますが、近年の焼却炉のスペックの800℃以上であれば出ないという事、廃プラ工場については、廃プラを回収・分別して、そこから取れたオレフィン樹脂を樹脂パレットとして成型する工場でしたので、住民が心配していたような大気汚染につながる事はなかったということです。
そういった事を調べていくうちに、プラスチックの面白さに傾倒していき、プラスチックの商社に入ったのがこの業界への第一歩でした。
昨今の海洋汚染に関わるプラ問題が、プラスチックを使用する事自体が憚られるような問題へと発展しておりますが、初心へと省り、何が問題なのかを慎重に捉えて、それの答えを将来の子供たちの時代に繋いで行きたいと思っております。
プラスチックを使う事が、一義的に、「悪」という捉え方をせず、「便利なプラスチックを上手く使っていく」ということを深く考え、広める事が私の使命だと思っております。
